令和5年度行政書士試験解説

行政書士試験解説

随時追加しております。ご了承いただければ幸いです。

問題44

令和5年(2023年)問題44/行政法記述、問題文の書きぶりから「訴訟」を手段として、その知識を思い起こす。訴訟の被告は行政主体なので市。期間が迫っているから「仮の差止」、それには「差止訴訟の提起」が手続要件、このように思い起こしていけば一定の得点が可能。

問題45

令和5年(2023年)問題45/民法記述1問目、火災で滅失ときたら「物上代位」の典型例。物上代位(民法304条1項)は先取特権の章に規定されているが、同法372条で「抵当権に準用」されるので抵当権の制度でもある。払渡しまたは引渡しの前に「差押え」することが要件。これらの知識で一定の得点が可能。物上代位の対象が保険金の場合、民法304条1項にいう「払渡しの前」とは、抵当権設定者に保険金が「支払われる前」となる。なお、払渡しまたは引渡しに「債権譲渡は含まれない」ので、仮に抵当権設定者が債権譲渡をしても物上代位の効力が及ぶことになる。

問題46

令和5年(2023年)問題46/民法記述2問目、通知とあるので「契約不適合責任」を思い起こす。契約不適合責任が請負に準用されるのは、売買の規定が「有償契約に準用」されるため(民法559条)。補修は追完のことなので、それ以外の減額、損害賠償、解除。この知識で一定の得点が可能。なお、請負の規定においても追完、減額、損害賠償、解除との文言が規定されている。

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